DMS② モチベーション

日本の学校教育で英語を学習する意味・狙い・動機付け(モチベーション)は、「受験のため」という人が9割を超えるのではないでしょうか。

日本国内で暮らしている限りでは、英語を日常的に使わなければ困る場面は皆無です。明治時代に哲学者を中心に西洋の技術や物事の考え方を表す専門用語をかなり広範囲で、日本語の訳語(熟語)に置き換えました。そのため、欧米言語圏以外で、高等教育(大学)を母国語で学べる数少ない国の一つになりました。

結果的に日常生活で英語を使う必要のない国のまま150年が経ちましたが、英語を使わなくていい状況や生活習慣はあまり変化していません。

学校の受験が目標・モチベーションとなるのが悪いとは言いません。より広く・専門性の高い情報を得て学びを深めるのに英語は必要です。

それ以外に該当する成人の独習者は「なぜ学習するのか」というところをはっきりさせておいた方が良いと思います。

『教えない授業の始め方』で著者山本崇雄は「英語を学ぶ」から「英語で学ぶ」への転換が必要だと述べています。高校でのこうした取り組みから、受験だけでは能動的に学習するようにはなりにくいという現状が拝察されます。

私の場合、「英語で学ぶ」に重なる動機の転機は2016年頃のことでした。当時、世界的にユバル・ノア・ハラリの『サピエンス全史』が読まれていました。私は、大きな書店で平積みになりはじめてしばらく経ってから読みました。そして、世界中が共時的に動いていると強く感じました。

ネットで検索するとすぐに英語で続編の『HOMODEUS』が発売されることを知り、その後、都市部の大型書店でそれを見つけて迷わず購入しました。

世界が共時的に変化している中で、日本語版が出る1年後まで待つよりは、英語で読んで理解が7掛けになったとしても、そっちの方が良いと思ったからでした。

その後、奈良に2泊3日の旅でゲストハウスに泊まり、8か国12人の外国人とおしゃべりをしました。また、スペインの旅では2カ月間で30か国200人の人とあいさつ以上の何かをしゃべりました。その影響で、英語で人の話をもう少し深く知りたいと思うようになり、2023年の10月からあらためて独学英語をスタートしました。

Study by self

英語学習、独学で英語スキルを高めるためのメモ

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