DMS① ピリオドってなんだろう
Dear My Students
今朝ふと思った。あらためて「句読点 カンマ ピリオド 明治」と入れてグーグル検索してみた。結果は予想通りだった。「明治時代に句読点、特に「、」と「。」が日本の文章で一般的に使われるようになりました」というAIによる概要が表示された。
欧米の文章を参考にして、使うようになったのだった。
英語の文書と日本語の文書を比較するとあることに気づくと思う。
日本語の場合は読点「。」が無くても文章の区切りが分かるのだ。私たちが日本語を日常的に使っているのがその大きな要因だ。エジプトの古代文字(ヒエログリフ)を見てもどこで1文が終わるのか見当もつかない。しかし、それ以上に、日本語は文の終わり方が「です」「ます」「だ」「である」と言った具合に、「。」の代理となる語が限定されているので文章の終わりを察知しやすいような言葉になっているという日本語の特徴があるのだ。
英語を使う時のポイント、逆にうまく使えない難所がここにある。
関係代名詞「that」はその象徴的な単語だ。
仮に英文の最後の1語が名詞だった場合に、その後ろにthat を加えてその名詞を説明する文章を加えてみよう。そうすると英文はスムーズに延長できることが分かる。それを何度も何度も繰り返すことができてしまう。そして、さらに都合の良いことに、関係詞のthatは省略することができてしまうので、想像の中でthatを補完することも可能だ。
すると、英文はピリオドなしに文章を正確に区切ることができなくなってしまう場面が多発することになる。
それが、日本語と英語の使用上のもっとも大きな違いなのだと思う。
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